今日は渋谷でRG

「今日は渋谷でRG」へ。きたる年末年始の特番ラッシュに備えあるあるの千本ノックを己に課すために始めたのがこの月一ライブ。それが徐々に実験的な趣になってきて‥。

 

今日のRGは力士の格好で登場。楽しいライブの最中だというのにケータイをいじってる不届きな客に対し角界きってのあるある力士・ある馬富士が「いま何を調べてたんだ」と詰め寄って、言われたその単語であるあるを歌う平和的解決ライブ。カラオケのリモコンは人を殴るためにあるのではなく、僕らにあるあるを届けてくれるためにあるのです。

いい日旅立ち」にのせての浴衣あるあるでは「ああ日本のどこかにリモコンで殴られる人がいる♪」と歌ってみせ世相を皮肉る。最近流行りの時事と笑いの融合ですね。RGなりの茂木さんへのアンサーソングなのでは。ただRGは昔から「原発あるある→めっちゃ恐い」とかやってきてるので実は時事芸人なのです。

 

先日の国際フォーラムで時間切れのため言うことができなかった「R-1ぐらんぷりあるある」のお客さんがさっそく渋谷に。「we are the world」にのせて歌われたあるあるは「過去の優勝者忘れられがち」。歴代の優勝者を優勝した年とともにスラスラと言えるRGにさすがPR大使‥と。

 

最後にある馬富士が「we are the あるあるチルドレン」を唱えるとさっきまでケータイをいじり続けていた客たちもみんなケータイをヒザに置き手拍子。このライブで掴んだ武器を手にRGはこの年末年始、テレビにライブにと様々なところであるあるを歌い続けていくそうです。そしてこのライブは来年も継続。2月に行うのはイージードゥダンサーズを迎えての「寒い夜だからRGのあるあるとイージードゥダンサーズを見て帰りマスカレード!!」。期待しかない。

中山功太単独ライブ「tokyo shining seventh raven heaven」

初のラスタ原宿。中山功太の単独ライブに行ってきました。タイトルの「raven heaven」というのは未来を見据えて「天国を奪還する」的な意味でつけたらしい。キングオブコントの真裏という絶対的に不利な条件により手売りがなかなか捌けなかったそう。だからこそ買ったところある。

 

久しぶりに見る功太はハゲが進行したとのことで金髪になっていました。まもなく開場というタイミングで音ネタに使う予定のCD-ROMが壊れてしまい客を入れるどころじゃなくなるハプニング。こういうときは時間を気にしながらの進行が大事になるわけですが、ほぼ同時に功太のつけてる腕時計も止まるアクシデント。気を取り直してひとネタ目、フリップをめくっていたら今度はスピーカーから謎のドラムロール音。

「悪い夢みたいやな」って言っておりました。「芸人ってよく単独前にこういう夢見たりするんですよ。まさか現実になるとはね‥」「こんな現実、もうええねん!」

思えば先日の歌ネタ王決定戦。予選で演歌のネタをやるはずだったのが会場に流れた音が功太のだけ異様に小さくて客に聞こえず、持ち時間ずっとニコニコしていただけだったらしい。なぜ功太にばかりこうも試練が降りかかるのか。

 

あわや2時間フリートークか!?となりかけたところをスタッフと後輩たちがいろいろ動いてくれてどうにか20分押し、歌ネタもカットさせずに開演。そしてどのネタも(ハプニング継続しつつ)マジで面白かった!!そして今本人にとって一番の「悪い夢みたいやな」となっているあの疑惑についてはマジで「やってない」そうです。なのでマジで信じるしかない。

こういうのって、マジでやってなくてもいくらか取られるものらしい。世の中ってそういうものらしい。個人的にはやっててもギリ面白いかなとも思うけどやってないにこしたことはないのでマジでやってないといいですね。マジで。

 

「人って無実の罪を着せられたうえにここまでトラブルが頻発しても穏やかでいられるものなんだな」ってくらいこの日の功太さんは穏やかでした。不幸が重なり過ぎてもはや悟りを開かれたのかもしれない。

再三になりますがネタはマジで面白かったので、もう一回優勝して賞金で裁判費用を払おう!あともうちょっといい機材と時計を買おう!がんばれ!!

村上ショージ「笑う箇所を探す会」

千原ジュニアの単独、東京03の単独、カンニング竹山の単独と注目の単独が目白押しのなか、神保町では村上ショージの単独『笑う箇所を探す会』が開かれました。


ただ見て笑うライブはもう古い。「金払ってんだから笑わせろ」なんてナンセンス。「ここが面白いのではないか」「一見するとスベっているようにも見えるが、いやいや果たしてそうだろうか」と見る側が積極的な姿勢で参加していくのがこのライブ。今年で62歳になる師匠。ルミネロビーでの地道な手売りの甲斐もありチケットは完売。
どんな小さな笑い(可能性)も見逃してはならないため今夜はメモ取りOK。求められる客側の探究心。ほかのライブと違い一見何でもないようなところでも一人か二人がハハハと笑っていたりして、「ああ、あの人は発見できてるんだな」と羨ましく思う一方、「何周もして頭おかしくなってるんじゃないか」と心配にも。

 

ライブの趣旨もさることながら中身も実験的で。コントが作られていく過程を客前ですべて見せる企画が今夜の目玉。師匠のお気に入りゆにばーすのはらちゃんをゲストに迎え、作家の方が考えてきた台本をその場で読み合わせ。師匠がギャグをどんどん足したり、バッサリとカットしたり、もしくは話し合いで膨らませたり‥。律儀にモニターでカウントダウンまでするガチンコ企画。

師匠の弟子、つるつる頭の芸人ベン山形がどこまで本気かわからない勘の鈍さとトリックスターぶりで、パーティーを路頭に迷わせることしばしば。台本読み合わせも最後まで間に合わず立ち稽古もそこそこに、無情にもカウントは0になり本番へ。師匠はオチを探し観客は笑いを探し、暗中ながら白熱の実験企画となった。

ビッグマウンテンヒデオーのラジオ体操

夏休み恒例のフリーライブ。ビッグマウンテンヒデオーのラジオ体操に行ってきました。

ヒデオーはルミネを守る正義のヒーロー。今日のゲストはそんなヒデオーの友達・野性爆弾。今日も最前列には彼を応援するため毎日劇場へ駆けつけてくれるちびっこたち。その後方には「なんかタダで見れるらしいぞ」とフラフラ入ってきた大人たち。

ラジオ体操をすることで人体から発散されるエネルギー。人一人分のエネルギーは微量だが、たくさんの人が同時に体操をすればそれは強大なものとなる。そのエネルギーはヒデオーの元へ集められ、体内でパワーに変換。得意技(福山雅治のモノマネなど)を放つ糧となるのだ。現実世界でも元気玉は存在したのである。

いい感じにパワーが集まったところで「ストップストーーップ!!」と体操を中断し、一旦座らされてみんなでヒデオーの特技を見る。「もしも福山雅治が○○だったら」をやるからお題をくれとヒデオー。ロッシーが出したのは「ふみきり」、そしてくっきーが出したのは「平気で道に唾を吐く中国人観光客」。パワーはスベったときの心を癒すためにも使われるらしい。相当な消費が予想された。